葬儀後の挨拶/ 諸手続きについて
お葬儀をふりかえり改めて、弔問の方々や手伝っていただいた方への感謝のおもいが心にのこります。
さまざまな後始末を含め整理してみましょう。
事務の引き継ぎ
昔から「お礼は三日以内に、支払いは七日以内に」という言葉があるように、葬儀のお礼や支払いはなるべく早く済ませたいものです。
葬儀後は、喪主が中心となって行動します。
火葬場から帰り、葬儀が一通り終わったところですぐしなければならないのは世話人の会計係と喪主との会計事務の引き継ぎです。それまでの会計について喪主は、相談は受けても実務は係がしていたのですから、係の人は収支の明細、領収書、香典などを一見してわかるようにそろえて喪主に渡します。喪主は申し送り事項を書き留め、火急のために一時お金を立て替えてくれた人があった場合は、まずそのお金をお返しします。
引き継ぐものは、次の通りです。
- (1)香典
- (2)香典、供物の控え帳
- (3)弔電、弔辞
- (4)会葬者名簿
- (5)弔問客の名刺
- (6)会計帳と残金
あいさつ回り
<あいさつ例>
『おいそがしい中を会葬してくださいまして、ほんとうにありがとうございました。○○さまにおわかれをいただいて。故人もさぞ満足だったとぞんじます。』
『過日はいろいろお世話になりました。ありがとうございます。おかげさまでとどこおりなく葬儀をすませることができました。』
寺院へのお礼
葬儀についてお世話になった僧侶へのお礼は、なるべく告別式当日におこないます。
金額や支払い方法などで不明な点は、僧侶自身にたずねてもよいでしょう。また、菩提寺が決まっている場合には壇家総代と相談してもよいでしょう。
寺院に先祖の墓がある場合には、墓参りをします。
葬儀で特別にお世話になった人、近隣、寺院や神社、教会、個人や喪主の勤務先や学校などへは直接出向いて会葬の御礼をします。
また、葬儀委員長をはじめ、個人の恩師や社会的地位の高い人が葬儀に来てくれた時は、会葬礼状だけで済ませずに直接あいさつに伺うのが礼儀といえます。
おそくとも、初七日まで位にはご挨拶に伺いたいものです。従来は、遺族は忌明けまで外出しないものとされていましたので、あいさつ回りは遠縁のもの二人が代理人になったりするのがしきたりでしたが、最近では喪主が自ら出かけるのが礼儀になっています。また、あいさつまわりには、正式な喪服を着ていくことが多いようですが、地味な外出着でもかまいません。
葬儀後の主な手続き
届け出先 | 手続き内容 |
---|---|
市区町村役場 |
|
勤務先 |
|
生命保険会社 |
|
証券公社 |
|
地主、家主 |
|
各会社 |
|
銀行、郵便局 |
|
法務局、登記所 |
|
届け出先 | 手続き内容 |
---|---|
公団、公社 |
|
電話局 |
|
社会保険事務所 |
|
労働基準監督署 |
|
公共職業安定所 |
|
税務署 |
|
福祉事務所、 学校、勤務先 |
|
陸運局、支局 |
|
相続手続き支援サービス
弁護士、税理士、司法書士、社会保険労務士、土地家屋調査士などの専門家ネットワークによる様々な手続きの支援サービスを行っております。お電話での無料相談を設けておりますのでご利用ください。(地区により相談窓口が異なりますので担当店舗へお尋ねください。)
※まだ対応していない地域が一部ございますのでご了承ください